人事職に特化したおすすめ転職エージェントサイト厳選10社を紹介!

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人事は採用に関する知識が豊富にあるからこそ、転職活動では転職エージェントを使わず自力で進める人も少なくありません。

しかし、人事の転職でも他職種と同様に、転職エージェントの活用がおすすめです。とくに、特化型のエージェントがもつ知見は、人事としてのキャリアに新たな視点を加えてくれるでしょう。

本記事では、人事におすすめの転職エージェントと市場価値の把握に役立つスカウト型サービスを10社紹介します。あわせて、年代別の転職活動の取り組み方や人事の転職市場動向、近年の人事に求められるスキルなど転職活動に役立つ情報をお伝えします。

人事職に強い転職エージェント3選

サービス名 特徴 公式サイト
BEET-AGENT BEET-AGENT 人事労務を含む管理部門特化の転職エージェント。ベンチャー企業から大手上場企業の人事労務求人を保有。人事労務の業務内容や実態を把握しているアドバイザーがサポート。 公式
MS Agent MS Agent 人事をはじめとする、管理部門に特化した転職エージェント。30年の実績と高い転職決定率で人事の転職ノウハウが豊富。 公式
BIZREACH BIZREACH ハイクラス人材向けのスカウト型転職サイト。人事職を求めている企業からスカウトを受け取ることが可能なため、効率の良い転職活動がおこなえる。 公式
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上場企業等での社外役員経験や非常勤監査役経験を持つ専門家をご紹介。社外役員兼務社数4社以下、経験年数10年以上、女性社外役員など、800名以上のプロフェッショナルとマッチングが可能です。

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人事職特化型の転職エージェントおすすめ5社section

人事の転職活動では、まず人事職特化型から1社は選ぶことが大切です。人事職の転職でも人気がある、おすすめの転職エージェントを5社紹介します。

BEET-AGENT

公式サイト:https://beet-agent.com/

BEET-AGENTは、人事職職に特化した転職エージェントです。

管理部門の働き方や実務に精通したキャリアアドバイザーが、人事人材の希望やキャリアプランを丁寧にヒアリングし、経験やスキルを活かせる求人を案内しています。

人事職の中でも、とくにリーダークラスやミドルクラスの支援を得意としているため、人事経験豊富な方におすすめです。上場企業からIPO準備中企業、成長企業まで幅広い求人があります。

BEET-AGENTの特徴

  • 年収600万円以上の人事求人を中心に、重要ポジションや希少ポジションを紹介
  • 担当アドバイザーとの綿密な面談によってから求人提案されるので、求人とのマッチング精度が高い
  • 求職者と企業の両方を同じアドバイザーが担当する、「両手型」のサポートでミスマッチを回避
求人数公開求人数:292件
非公開求人数:4,000件以上(2024年9月現在)
対応エリア東京・神奈川・埼玉・千葉など、主要都市の求人が中心
運営会社株式会社アシロ
公式サイトhttps://beet-agent.com/
BEET-AGENTの概要

MS Agent

MS Agentは、人事を含む管理部門と士業の転職支援に特化した転職エージェントです。

保有求人のうち約9割が非公開求人で、MS-Agentしか扱っていない独自求人もあります。専門特化型として30年以上の実績がある老舗エージェントなので、転職ノウハウが蓄積されており、業界内のネットワークも豊富です。

希望に合った、人事求人を紹介してもらえる可能性が高いでしょう。

MS Agentの特徴

  • 79%以上が年収500万円以上の求人
  • 上場企業の約9割と取引実績あり
  • 創業30年以上のネットワークを活かした多彩な求人紹介
求人数公開求人数:約1万件
非公開求人数:不明(2024年9月現在)
対応エリア東北、関東、上信越・北陸、東海、関西、中国、四国、九州・沖縄
運営会社株式会社MS Japan
公式サイトhttps://www.jmsc.co.jp/
MS Agentの概要

Hupro(ヒュープロ)

Hupro(ヒュープロ)は、士業と管理部門に強みをもつ転職エージェントです。

業界特化型とならではの企業との強固なコネクションがあるため、企業の内部事情に詳しく、リアルで役に立つ情報提供が可能です。

好条件、好待遇の人事求人が豊富にあるため、自分にマッチした職場との出会いに期待できるでしょう。

Hupro(ヒュープロ)の特徴

  • 公開求人数が業界No.1
  • 忙しい求職者のために手間をかけない効率的なフローを徹底
  • 業界特化型だから業界事情に精通
求人数公開求人数:約1万1,000件
非公開求人数:不明(2024年8月現在)
対応エリア東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、京都、兵庫、福岡が中心
運営会社株式会社ヒュープロ
公式サイトhttps://hupro-job.com/
Hupro(ヒュープロ)の概要

WARCエージェント

WARCエージェントは、人事部門だけでなく管理部門全体を取り扱う転職エージェントです。

ベンチャー企業に関する知見が豊富で、成長が見込まれる企業の目利きに強みがあります。成長フェーズごとに求められる人事人材像を熟知しているため、紹介される求人のマッチング精度が高いのが特徴です。

成長中企業に転職したい人事職の方は相談してみましょう。

WARCエージェントの特徴

  • ベンチャー企業、IT系企業の求人に強い
  • 保有求人数は1,000社以上
  • 管理部門系のハイクラス人材の支援が得意
求人数1,000件以上(2024年9月現在)
対応エリア全国
運営会社株式会社WARC
公式サイトhttps://agent.warc.jp/
WARCエージェントの概要

管理部門キャリア

管理部門キャリアは、人事や経営企画などの管理部門に特化した転職エージェントです。

キャリアアドバイザーは管理部門の具体的な業務内容まで把握しているため、専門性の高いアドバイスを受けられます。応募書類の書き方や面接対策サポートなど一人ひとりに合った丁寧なサポートが特徴です。

管理部門キャリアの特徴

  • 採用領域で40年以上の実績
  • 専門性の高いアドバイザーの丁寧なサポート
  • 管理部門経験者から高評価
求人数公開求人数:約980件
非公開求人数:不明(2024年9月現在)
対応エリア東京、神奈川メイン
運営会社株式会社メディアハウスホールディングス
公式サイトhttps://kanri-career.mediahouse.co.jp/
管理部門キャリアの概要

人事職としての市場価値を把握できるスカウト型のおすすめ転職サービス5社section

転職エージェントとあわせて活用したいのが、スカウト型の転職サービスです。

スカウトの質や量をチェックすることで転職市場における自身の価値を把握でき、キャリアの方向性を決めるのに役立ちます。おすすめの転職サービス5社を紹介します。

BEET DIRECT

BEET DIRECTは、管理部門に特化しているダイレクトリクルーティングサービスです。人事を含む管理部門系職種を探している企業と、ピンポイントで出会うことができます。

上場準備中企業などの秘匿性の高い求人と出会うことも可能です。BEET DIRECTに登録すると企業と直接コンタクトをとることができるため、転職活動が効率化します。

BEET DIRECTの特徴

  • 管理部門に特化したダイレクトリクルーティングサービス
  • 登録することで自分の可能性や市場価値を知ることが可能
  • BEET DIRECTならではの独占求人あり
求人数不明
対応エリア東京・神奈川・埼玉・千葉など主要都市の求人が中心
運営会社株式会社アシロ
公式サイトhttps://beet-direct.com/
BEET DIRECTの概要

ビズリーチ

ビズリーチ

ビズリーチは、即戦力人材を対象としたスカウト型の転職サービスです。

保有求人の年収水準が高いため、経験豊富で人事制度設計などの上流工程までできる人事人材や管理職経験者におすすめします。一部有料の珍しいサービスですが、その分質の高いスカウトが多く、本気で転職を検討している人にはマッチするでしょう。

ビズリーチの特徴

  • 3分の1以上が年収1,000万円以上
  • 企業やヘッドハンターからのスカウトで市場価値を把握可能
  • 登録後に待つだけで転職のチャンスが作れる
求人数3万件以上(2024年4月時点)
対応エリア全国
運営会社株式会社ビズリーチ
公式サイトhttps://www.bizreach.jp/
ビズリーチの概要

リクルートダイレクトスカウト

リクルートが運営する、ダイレクトリクルーティングサービスです。

登録すると企業やエージェントから、直接スカウトを受け取れます。リクルートダイレクトスカウトが登録したレジュメや求人情報を分析し、企業やエージェントに求職者をおすすめするため、希望や興味にマッチするスカウトが届きやすいのが魅力です。

リクルートダイレクトスカウトの特徴

  • 選ぶだけでレジュメが完成するから、転職活動がスムーズに行える
  • 企業やエージェントとチャットで気軽にやり取り可能
  • 人材大手のネットワークを活かし、多数の企業が利用
求人数人事求人数:2万5,000件以上(2024年8月現在)
対応エリア全国
運営会社株式会社リクルート
公式サイトhttps://directscout.recruit.co.jp/
リクルートダイレクトスカウトの概要

dodaX

dodaXは、希少なハイクラス求人に出会える転職支援サービスです。

年収は800万円以上の高年収求人が多いため、人事管理職として実績のある方に適しています。dodaXの大きな特徴として、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つだけでなく、自ら応募することもできます。スカウトと応募を併用することで転職活動を効率よく進められます。

dodaXの特徴

  • 厳選ヘッドハンターと企業からスカウトが届く
  • スカウトと応募の両方からアプローチ可能
  • ハイクラス人材に強み
求人数人事求人数:約5.7万件(2024年7月時点)
対応エリア全国
運営会社パーソルキャリア株式会社
公式サイトhttps://doda-x.jp/
dodaXの概要

SYNCA

SYNCAは、管理部門特化型の転職サイトです。

中小企業からベンチャー企業、大手企業まで幅広い人事求人を扱っています。登録する情報が多いほど企業からの注目度が増し、スカウトを受ける可能性が高まるため、積極的に利用しましょう。

SYNCAの特徴

  • アンケートに回答するだけで今のスキルと市場価値を把握可能
  • 積極的なサイト利用で企業との接点が増加
  • 応募とスカウトの両方のアプローチが可能
求人数不明
対応エリア関東圏が中心(一部大阪などにも対応)
運営会社株式会社WARC
公式サイトhttps://candidate.synca.net/
dodaXの概要

人事の転職で転職エージェントを選ぶ際の基準5つ
section

人事職の転職でが利用する転職エージェントを選ぶ際に、意識したいポイントについて5つ解説します。

人事経験を活かせる求人が多いか

人事職の転職活動では、経験を十分に活かせる求人に出会えるかがポイントです。

そのため、転職エージェントを選ぶ際には、幅広い人事関連のポジションを扱っているか、また自分が求めるキャリアパスに合った人事求人が多いかどうかを確認しましょう。

たとえば、総合型のエージェントの場合、全体の求人数が多くても、人事の求人は少ないということもあるため確認が必要です。

人事領域や希望する業界に詳しいか

転職エージェントの中でも、特定の業界や人事領域に特化したエージェントは専門的な知識や深い情報をもっているため頼りになるので、その点をチェックしましょう。

また、求人の質やマッチングの精度も高く、よりよい転職先を見つけることが可能です。

とくに、業界特有のトレンドや企業ごとの人材要件を理解しているエージェントは、具体的で実践的なアドバイスを提供してくれるでしょう。

希望するサポートを受けられるか

転職エージェントからは、求人を紹介されるだけではなく、キャリア相談や面接対策、年収交渉などのサポートも受けることができます。

自分がどのようなサポートを必要としているのかを明確にし、その希望に応じたサービスを提供しているエージェントを選びましょう。

たとえば、人事職としての強みを活かした応募書類の作成方法の共有や、面接でのアピールポイントのアドバイスなど、専門的なサポートが受けられるエージェントは転職活動において大きな助けになるはずです。

スムーズにコミュニケーションをとれるか

転職エージェントとのコミュニケーションは、転職活動において非常に重要です。

スムーズにコミュニケーションが取れるエージェントを選ぶことで、ストレスなく進められます。

また。コミュニケーションがスムーズなエージェントは求職者のキャリアビジョンや転職の目的をよく理解し、的確なサポートをしてくるはずです。面談時の対応や連絡の頻度、フィードバックの速さなどを確認しましょう。

口コミや評判はよいか

過去に利用した転職者の評価は、エージェント選びのひとつの参考になります。

口コミサイトやSNSでの評判をチェックすることで、エージェントの実際のサービス内容や対応の質を把握できます。

友人や知人でエージェントを使った人がいれば、おすすめのエージェントを聞いてみるのも効果的です。

人事職の転職で転職エージェントを効果的に活用するコツ
section

ここでは、転職エージェントの利用効果を最大化するためのコツをお伝えします。

人事職特化型から1社は選ぶ

人事職に特化した転職エージェントを、少なくとも1社は選びましょう。

総合型のエージェントは幅広い職種を扱っているため、人事職の専門性や市場価値について詳しくない場合もあります。一方、人事職特化型のエージェントは人事求人を豊富に扱っており、専門性が高く的確なアドバイスを提供してくれることが多数です。

複数登録して選択肢の幅を広げる

複数の転職エージェントに登録することで、選択肢の幅を広げましょう。

それぞれのエージェントがもつ求人情報やサポート内容は異なるため、複数のエージェントを利用することでより多くの求人を比較できます。また、異なる視点からのアドバイスを受けることで、自分に最適な転職先を見つける確率が高まります。

キャリアプランや希望条件をはっきり伝える

転職エージェントには、自分のキャリアプランや希望条件をしっかり伝えることが重要です。

どのようなキャリアを目指しているのか、勤務地や年収などの具体的な条件を明確に伝えることで、エージェントも求職者に合った求人を紹介しやすくなります。希望を曖昧にせず明確に伝えることで、ミスマッチの少ない求人を受け取ることが可能です。

積極的にコミュニケーションをとる

転職エージェントとのコミュニケーションを積極的にとることも、転職活動を成功させるためのポイントです。

定期的に連絡を取り合うことで、最新の求人情報や転職市場の動向を得ることができ、情報収集に厚みがでます。また、エージェントとの信頼関係を築くことができ、より細やかなサポートを受けやすくなります。

エージェントの提案は前向きに検討してみる

転職エージェントを利用するとさまざまな提案を受けることになりますが、自分の希望と多少異なる場合でも前向きに検討してみましょう。

エージェントは転職市場や企業の内部事情に詳しいため、スキルや経験を活かせる意外な求人を紹介してくれることがあります。

自分だけでは見つけられなかった新たなキャリアの可能性に気づけるかもしれません。柔軟な姿勢で提案を受け入れることで、予想外のよい転職先に巡り合うこともあるはずです。

【最新】人事の転職市場動向
section

近年における人事の転職市場動向については、以下のとおりです。

柔軟な働き方を提供する企業が多い

最近の転職市場では、柔軟な働き方を提供する企業が増えてきています。リモートワークやフレックスタイム制度の導入が進み、ワークライフバランスを重視する企業も多数あります。

とくにコロナ禍を経て、場所や時間に縛られずに働ける環境が整備されつつあり、人事職でもこのような柔軟な働き方を求める候補者が増加しています。企業側もこのニーズに応え、リモートワーク対応の人事ポジションも少なくありません。

若手はポテンシャル採用も増えている

若手の人事人材に対しては、ポテンシャル採用のニーズが増加しています。

人事職ではこれまでは経験者採用が中心でしたが、一部の企業では若手人材を早期に取り込み、企業内での育成を図る動きがでてきています。とくに将来のリーダー候補として期待される若手を、ポテンシャルを見込んで採用する企業が増えています。

とくにニーズが高い人事業務の種類

ニーズが高い人事業務としては、採用と制度設計の業務が挙げられます。

採用は人手不足を背景に適切な人材を早急に確保することが重要視されており、採用プロセスの改善や効率化に取り組むことができる人事担当者の需要が増しています。

制度設計においては、人事制度や評価・報酬制度が企業の経営戦略と密接に関連しており、これらを適切に設計・運用できる人事の役割は非常に重要です。とくに、従業員のモチベーションを高め、企業の成長を促進する制度設計が求められています。

そのほか、組織開発や人材育成の分野でもニーズが高まっています。組織全体の成長を促進し、社員のスキルアップを図るためのプログラムの設計や実施ができる人事担当者を求めている企業は少なくありません。

人事未経験の転職は難易度が高い

人事職は、社員のモチベーションや会社全体の生産性に直接影響を与えるため、経験が豊富な候補者が優先される傾向があります。

とくに、中途採用では即戦力が期待されるため、未経験者の採用はリスクと捉えられがちです。労働法規や採用活動における実務経験、社員のキャリア形成や組織開発に関する知見などは短期間で習得できるものではなく、経験が必要です。そのため、企業側も人事未経験者を採用する際には慎重になります。

したがって、人事未経験者が人事職への転職を成功させるためには、何かしらの強みが必要です。

たとえば、他職種で培ったコミュニケーション能力やチームマネジメント経験、営業やマーケティングの経験など、人事に通じるスキルをアピールできるとよいでしょう。

年代別でみる人事職の転職活動の取り組み方
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人事職への転職を成功させるためには、年齢やキャリアに応じた適切なアプローチが重要です。ここでは、20代、30代、40代の年代ごとに転職活動における効果的な取り組み方を解説します。

20代の人事転職

20代の転職活動においては、経験よりもポテンシャルが重視されます。とくに柔軟な思考力や新しいことにチャレンジする姿勢がアピールポイントとなります。

また、20代の転職者には学習意欲が高いことが期待されています。労働法や採用の基礎知識といった人事に関連する資格の取得や、業界のトレンドに精通していることを示すことで、企業に「即戦力になる見込みがある」と評価してもらいやすくなります。

20代は人事としての実務経験が少ないため、営業・マーケティング・総務など他部門で培った経験をどう人事に活かせるかを説明できるとよいでしょう。

コミュニケーション能力や問題解決力、チームワークといった汎用性の高いスキルを人事業務にどのように活かせるか、具体的に説明できるよう準備が必要です。

30代の人事転職

30代になると即戦力としての役割が期待されるため、人事としての経験やスキルが評価の大きなポイントとなります。これまでのキャリアで培った人事実務経験を具体的に示し、その成果を数値や実例で説明することが必要です。

また、30代になると管理職やリーダー経験が求められることが多くなります。人事部門においてチームやプロジェクトをどのように率いてきたか、組織の改善にどのように貢献してきたかを強調することで、企業側から高い評価を得ることができます。

さらに30代の転職では、給与アップや役職への昇進を見据えたキャリアアップを目指すケースが多く見られます。

そのため、応募先でどのようなキャリアパスが描けるかを考慮したうえで、自身のスキルが企業の成長にどのように貢献できるかを明確に伝える必要があります。

40代の人事転職

40代の転職活動においては、これまでのキャリアで積み上げてきた豊富な経験と専門性が最大の武器になります。

この年代では、企業の組織戦略に深く関与し、マネジメントや人材開発、企業文化の醸成などに貢献した実績が求められます。具体的な成果や数字にもとづく実績を挙げ、過去にどのような課題に取り組み、どのように解決に導いたのかを詳細に説明することが必要です。

また、40代の転職活動では経験豊富であることに加えて、変化に対応できる柔軟性や適応力をアピールすることもポイントです。とくに、近年のHRテクノロジーや働き方の多様化に対応できる姿勢を示すことが、企業からの信頼を得る要因となります。

近年の企業が求める人事職の人材像
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人事部門の役割は、単なる採用や労務管理に留まらず、企業の成長戦略に深く関わるものへと進化しています。これにともない、企業が求める人事の人材像も変化してきました。近年の企業が特に重視する3つの要素を解説します。

経営視点をもっている人

近年の人事人材には、経営視点を持って戦略的に人材マネジメントをおこなえるスキルが求められています。

企業の成長を支える人材を採用し、適材適所で配置することは、経営目標を達成するために不可欠です。そのため、従来のオペレーション中心の人事業務から、経営戦略と連動した人事戦略の立案と実行に取り組むことが重視されるようになっています。

したがって、転職活動の際には、応募先のビジョンや目標を理解し、人事施策がどのように経営に貢献できるかを考えることが大切です。

HRテクノロジーを活用できる人

デジタル化が進む中で、HRテクノロジーを活用できるスキルをもつ人材も、企業から強く求められるようになっています

採用管理システムや人事情報システム、あるいはAIを活用したデータ分析などを駆使することで、従業員のパフォーマンス向上や効率的な人材マネジメントが可能となるためです。

HRテクノロジーを活用できる人材は、単にシステムの操作に熟練しているだけでなく、データにもとづいて意思決定を行える能力が求められます。

たとえば、従業員のエンゲージメントデータを分析し、組織の課題を特定したり、将来的な人材ニーズを予測したりすることが可能です。これにより、組織全体の生産性向上や離職率低減に貢献することができます。

人事制度の企画・立案経験のある人

企業の競争力を高めるためには、効果的な人事制度の設計と運用が不可欠です。

そのため、企業は人事制度の企画・立案に携わった経験のある人材を求めています。

具体的には、評価制度や報酬制度の見直し、キャリアパス設計や教育研修制度の構築など、従業員の成長と企業の成長を両立させるための施策を実行できる人材が重宝されます。

たとえば、グローバル企業における多様な人材管理や、リモートワークの普及に対応したフレキシブルな労働制度など、現代の働き方に即した制度を提案できることが重要です。

人事が目指せる5つのキャリアパス
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人事としてのキャリアは多岐にわたります。自分の強みを活かして目指すべきキャリアパスを選択することが、長期的な成長と仕事への満足感を得るための鍵となるでしょう。

以下では、人事の代表的なキャリアパスを5つ解説します。

人事業務のスペシャリストを目指す

人事の中でも特定の分野に特化し、専門性を高めることで、スペシャリストとしてキャリアを築くことができます。

採用や労務管理、研修・教育や制度設計など各領域での深い知識と経験を積むことで、企業内での信頼を得るとともに特定の業務において高い付加価値を提供できる人材となります。

人事部の管理職に昇格

人事としての経験を積むと、次に目指すべきキャリアパスとして人事部の管理職への昇格があります。

管理職は、単に自身の業務を遂行するだけでなく、部門全体の戦略立案やメンバーのマネジメントも実施します。また、組織の成長を促進するための人材戦略の策定や、チームのパフォーマンスを最大化するためのリーダーシップ、部署を超えたコミュニケーション能力や組織全体の視点をもつことも重要です。

管理本部長として責任者になる

さらに上のキャリアステップとして、管理本部長として全社の人事戦略をリードするポジションを目指すことができます。

管理本部長は、組織全体の人事戦略を策定・実行し、企業の方向性に影響を与える役割を担います。とくに、経営的な視点や経営陣とのコミュニケーションが重視されるため、ビジネス全般に関する理解が必要です。

社会保険労務士を目指す

人事で培った労務管理の経験を活かして、社会保険労務士として独立するというキャリアパスもあります。

社会保険労務士は、企業の人事・労務に関するアドバイスや手続きをサポートする専門職であり、法的な知識を活用して企業の労務管理を支援することが業務です。人事業務を通じて培った経験は、社労士としての業務にも役立ちます。

人事コンサルタントになる

企業内での人事経験を活かし、人事コンサルタントとして独立する道もあります。

人事コンサルタントは、さまざまな企業に対して人事戦略の提案や組織改革のサポートを提供します。クライアントの課題に応じて柔軟にアプローチし、成果をだして信頼を得ることが必要です。

コンサルタントとして活躍するには専門的な知識に加えて、幅広い業界知識やトレンドに対する洞察力、クライアントとのコミュニケーション能力やプレゼンスキルも欠かせません。

人事のキャリアで評価されるスキル
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人事としてキャリアを積んでいくうえで評価されるスキルは多岐にわたりますが、その中でもとくに重要な5つのスキルを紹介します。

これらのスキルを高めることで、さらに価値のある人事人材としての転職やキャリアアップに役立ちます。

法律や制度に関する知識

人事の業務において労働法や雇用に関する法律、社会保険制度など法律や制度に関する知識は不可欠です。

たとえば、労働基準法にもとづく労働条件の管理や育児・介護休業法にのっとった対応など、法的な知識は従業員を守り、企業リスクを回避するのに役立ちます。

法改正に伴い規定や対応方法が変わることも多いため、常に最新の情報をキャッチし、適切に対応できる能力が求められます。

コミュニケーションスキル

人事は社内外のさまざまなステークホルダーと連携するため、コミュニケーションスキルが非常に重要です。

とくに、採用活動や従業員の研修、労務管理においては、相手の立場に立った対応が求められます。

また、経営陣とのコミュニケーションや従業員への制度の説明など、明確で効果的なコミュニケーションが組織全体の信頼を得るためには不可欠です。相手の意図を正確に理解し、自分の考えを的確に伝える能力は、日々の業務の質を高めます。

プレゼンスキル

人事業務では、会社全体の方向性や制度についてプレゼンテーションをおこなう場面が多くあります。

新しい人事制度の導入時や採用戦略の提案、研修の実施など組織全体に向けての説明や説得力のあるプレゼンが求められることも少なくありません。わかりやすく情報を伝えるとともに、聞き手を納得させられるプレゼンスキルは不可欠です。

問題解決スキル

人事は、従業員や組織に関する幅広い問題に対処する必要があります。

たとえば、採用活動での課題や労務管理におけるトラブル、従業員のモチベーション向上に関する問題など、日常的に発生する多様な課題を解決する能力が求められます。単に問題に対処するだけでなく、根本原因を特定し、再発防止策を講じる力が必要です。

スケジュール管理能力

人事の仕事は複数の業務を並行して進めることが多く、スケジュール管理能力が欠かせません。

限られた時間内で多くのタスクを効率的に進める必要があります。スケジュール管理能力を高めることで、複数の業務をバランスよくこなすだけでなく、急なトラブルや予期せぬ事態にも柔軟に対応できる余裕をもつことが可能です。

まとめ

人事の転職活動では、人事職に強みをもつ転職エージェントの活用が有効です。最新の市場動向や企業の詳細情報を得ることができるため、転職活動に役立てましょう。

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上場支援、CGコードの体制構築などに長けた、専門性の高い「弁護士」を社外取締役候補としてご紹介。事業成長とガバナンス確保両立に、弁護士を起用したい企業様を支援している。

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