企業において求められるコンプライアンスのポイント|実務上の運用ポイントやケーススタディを交えて徹底解説

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旭合同法律事務所

川村将輝(弁護士)

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現代企業におけるコンプライアンスは、単なる法令遵守に留まらず、経営戦略の根幹として位置付けられています。

本記事では、企業の信頼性確保やリスクマネジメントの観点から、具体的な実務事例や最新トピックを交えながら、コンプライアンスの基本概念、重要な要素、違反事例、さらには実践的な対策までを体系的に解説します。

経営者、法務担当者、管理職、また外部専門家まで、幅広い層が直面する課題に対する解決策を網羅した内容となっており、持続可能な企業経営を目指す上で必読です。

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目次
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コンプライアンスとは?

企業活動において、法令遵守や倫理観、社会的責任の実現を図るための「コンプライアンス」は、単なる規則遵守の枠を超え、企業文化として定着することが求められています。

現代のグローバル経済において、企業が持続的に成長するためには、あらゆるリスクに備え、信頼性のある組織体制を構築することが不可欠です。

ここでは、まず「コンプライアンス」の基本概念やその意義について詳しく解説します。

企業に求められる近時の「コンプライアンス」概念

企業が直面する社会環境は急速に変化しており、法令や規制の改正、ステークホルダーからの監視が厳格化する中で、企業は内部統制を強化し、リスク管理を徹底する必要があります。

コンプライアンスは、法的義務を遵守するだけでなく、企業としての社会的責任を果たすための行動指針とも言えます。

たとえば、近年では「個人情報保護法」や「海外腐敗防止法」など、国際的にも厳しい基準が設けられており、企業はこれに即応するための体制整備が急務となっています。

CSRとの違い

CSR(企業の社会的責任)とコンプライアンスは、しばしば混同されがちですが、その目的やアプローチには明確な違いがあります。

CSRは、企業が社会や地域に対して果たすべき責任全般を指し、環境保護や地域貢献、従業員の福利厚生など広範な活動を含みます。

一方コンプライアンスは、主に法令遵守や内部統制、リスクマネジメントといった具体的な枠組みの中で企業活動を規律することに焦点を当てています

コーポレートガバナンスとの違い

コーポレートガバナンスは、企業統治の枠組み全体を指し、取締役会の構成や経営監督、内部統制システムの整備などが中心となります。

コンプライアンスはその中で、法令遵守や倫理基準の順守を確実にするための具体的な取り組みに関わるものです。

両者は連動するものと考えられますが、役割分担が明確にされているのが特徴です。

コンプライアンスの要素

企業が実効性のあるコンプライアンス体制を構築するためには基本要素を押さえておく必要があります。

これらの要素は、単に法令遵守のみに留まらず、企業全体のリスク管理や内部統制の強化と直結します。

法令遵守・社会倫理との適合性

最初に、企業は各種法令や規制、業界基準を遵守することが最も基本的な要件です。

これには、国内外の法律だけでなく、業界ごとの自主規制や倫理規定も含まれます。さらに、企業が社会との信頼関係を構築するためには、単に法的要求を満たすだけではなく、社会倫理や企業の価値観に基づいた行動が求められます。

内部統制

内部統制は、企業内部における業務プロセスやリスク管理の仕組みを指します。

内部統制システムは、企業が直面するコンプライアンス違反の事例は、経営危機やブランドイメージの低下を招く大きな要因となります。ここでは、主な違反事例とその背景、及び再発防止策について具体的に解説します。が求められます。

特に上場企業においては、内部統制の不備が企業価値に大きな影響を及ぼすため、透明性の高い内部統制システムの構築は、企業の信頼性向上に直結するといえます。

リスクマネジメント

リスクマネジメントは、企業が直面する各種リスク(法的リスク、 reputational risk、財務リスクなど)を予測・評価し、適切な対応策を講じるプロセスです。

ここで重要なのは、リスクを完全に排除することは不可能であるという前提に立ち、リスクを最小限に抑えるための体制を整えることです。

具体的には、定期的なリスクアセスメントや内部監査、危機管理計画の策定などが挙げられます。

こうした位置づけから、リスクマネジメントは企業戦略の一環として位置づけられています。

企業におけるコンプライアンスの重要性

現代の企業経営において、コンプライアンスは単なる法令遵守にとどまらず、経営戦略の根幹として位置づけられています。

信頼性の高い企業体制は、投資家や顧客、従業員などあらゆるステークホルダーからの評価を高める要因です。

経営戦略としてのコンプライアンス

経営者や役員層は、コンプライアンスを経営戦略の一部として位置付けることで、企業のリスクを最小化し、長期的な成長を目指す必要があります

たとえば、内部統制の強化や透明性の高い情報開示を徹底することで、不正行為や企業スキャンダルのリスクを回避できます。

グローバルな事業展開において必須

グローバル化が進展する現代では、国内外の異なる法令や規制に対応するため、コンプライアンス体制の充実がますます求められています。

多国籍企業の場合、各国の法制度や文化の違いに対応するため、現地の専門家や外部コンサルタントの活用が不可欠です。

社会課題にフォーカスしたビジネスモデルとコンプライアンス意識

企業が社会課題に取り組むCSR活動やESG投資の推進において、コンプライアンスは重要な基盤となります。消費者や投資家は、企業の社会的責任や倫理的行動に敏感であり、透明性の高い体制が評価されます。

たとえば、環境問題や労働問題に対する取り組みが、企業のブランドイメージや市場評価に直結するケースも多く、社会課題への取り組みは、コンプライアンスの充実と不可分の関係にあるといえるでしょう。

企業ごとに生じるコンプライアンスの違い

企業の規模、成長段階、業種、ビジネスモデルなどによって、求められるコンプライアンス対策やリスク管理の内容は大きく異なります。

ここでは、各企業ごとの特徴に応じたコンプライアンスの違いについて解説します。

企業規模による違い

大企業、中小企業、スタートアップなど、企業規模によってリソースや対応可能な体制が異なります。

大企業では、専任の法務部門や内部監査部門が整備され、厳格な内部統制システムが運用されている一方、中小企業やスタートアップでは、限られたリソースで効果的なリスク管理を実施するための工夫が求められます。

しかし、中小企業レベルの規模であるからコンプライアンスを疎かにしていても問題ないというものではありません。各企業の実情に合わせた対策が求められます。

企業のフェーズによる違い

企業の成長段階(創業期、成長期、成熟期、再編期など)に応じて、必要とされるコンプライアンス対策は変化します。

創業期では、柔軟性と迅速な対応が求められる一方、成熟期や再編期には、より厳密な内部統制とリスク評価体制が必要となります。

各フェーズにおける課題やリスクに応じたアプローチを検討することが、持続的な企業経営の鍵となります。

業種やビジネスモデルなどによる違い

製造業、金融業、IT業界など、業種ごとに直面するリスクや法的規制は大きく異なります。

たとえば、金融業界では不正取引やマネーロンダリング対策、IT企業では情報セキュリティや個人情報保護が最重要課題となります。

また、ビジネスモデルによっても、取引先との関係性やサプライチェーンの透明性など、求められるコンプライアンス水準が変動します。

企業における主なコンプライアンス違反事例

企業が直面するコンプライアンス違反の事例は、経営危機やブランドイメージの低下を招く大きな要因となります。

ここでは、主な違反事例とその背景、及び再発防止策について具体的に解説します。

不正会計

不正会計は、例えば決算期ごとに架空の売上高を計上することで、実際の業績よりも好調な数字を示し、投資家の期待を集めようとする不正会計が行われるケースが考えられます。

要因としては、内部統制が十分に機能しておらず、また外部監査機関との連携の不十分さなどが考えられます。

不正が長期間にわたって隠蔽され、後に発覚し、結果として株価が急落し、投資家からの信頼を大きく失うといったことにもなりかねません。

こうしたケースでは、次のような対策が考えられるでしょう。

  • 内部統制の強化:各部門で定期的な内部監査を実施し、架空計上などの不正リスクを早期に発見する仕組みを整備する。
  • 外部監査の厳格化:独立性の高い監査法人との連携を強化し、監査の精度向上を図る。
  • 情報開示の透明性:決算情報や会計処理の詳細を適切に開示し、株主や投資家に対して信頼を回復する施策を講じる。

ハラスメント

上司によるセクシャルハラスメントが長期間にわたって発生したようなケースなどが考えられます。

ハラスメントの事例では、現在では公益通報者保護法により通報者の保護が厚く図られますが、一方で被害者は社内での報告をためらい、内部通報システムの不備や管理体制の弱さから問題が表面化しないケースも少なくありません。

結果として職場環境が悪化し、事態が公になった後、企業は社会的批判を浴び長期的なブランドイメージの低下を招く場合もあります。

こうしたハラスメント事例におけるコンプライアンス違反対策としては、次のようなものが挙げられます。

  • 内部通報システムの整備:匿名での通報が可能なシステムを導入し、被害者が安心して報告できる環境を整備する。
  • 定期的な社内研修:ハラスメント防止や職場の倫理規範に関する研修を定期的に実施し、全社員の意識向上を図る。
  • 外部専門家の活用:独立した第三者機関による調査やカウンセリング体制を整え、早期発見・早期解決を促進する。

情報漏えい(個人情報・機密情報)

サイバー攻撃によって顧客の個人情報が外部に流出する事件などがあります。

古いセキュリティシステムの脆弱性が原因で、ハッカーがシステムに不正侵入することなどです。

結果として、多数の顧客情報が漏洩し、企業は多額の損害賠償や信頼失墜に直面してしまいます。

また、社員などが、退職後などに大量の個人情報を漏えいするといったケースもあります。

こうした情報漏えいに対する対策としては、次のようなものが考えられます。

  • セキュリティシステムの更新:最新のサイバーセキュリティ技術を導入し、定期的なシステム監査を実施する。
  • 社員教育の徹底:フィッシング詐欺や不審メールへの対応など、サイバーリスクに関する教育を全社員に実施する。
  • 緊急対応体制の確立:万一の情報漏えい発生時に迅速に対応できる危機管理計画を策定し、関係部署と連携する仕組みを構築する。

業規制への対応不備

業種によっては、所管省庁などによる規制によりコンプライアンス違反が生じます。

規制改正に迅速に対応できず、内部体制の整備が不十分だったため、行政処分を受けるようなケースです。

処分が行われると、ニュースやSNSで情報が拡散され、レピュテーションリスクとしても顕在化することがほとんどです。

要因としては、規制改正の内容を正確に把握せず、システムや業務プロセスに反映できなかったことなどが考えられます。

こうした業規制への対応においては、次のような対策が考えられます。

  • 法令情報のアップデート:外部コンサルタントや専門家と連携し、最新の規制改正情報を定期的に入手する。
  • 社内体制の柔軟性:規制改正に迅速に対応できるよう、内部プロセスやシステムの柔軟性を確保する。
  • 定期的な内部監査:業界ごとの規制遵守状況を定期的に評価し、改善策を講じる仕組みを整備する。

適正なプロセスの不備による違反

取引先の選定プロセスが曖昧であったため、競合他社と癒着した取引先との不正な契約が成立したようなケースが考えられるでしょう。

内部承認プロセスが不十分であったことが原因とされ、後日、内部監査により不正が発覚することもあります。

法令違反などに該当しなくても、取引や事業の業務フローの運用体制の不備により、コンプライアンス違反が顕在化することもあるのです。

こうした適正なプロセスの不備に対する対策としては、次のようなものが考えられます。

  • 取引先選定プロセスの明確化:選定基準や評価項目を具体的に定め、透明性のあるプロセスを導入する。
  • 承認プロセスの段階化・多重のプロセス設置:1段階や決裁者のレイヤーを多段階として、複数人や権限者によるプロセスの実施を行う。
  • 内部承認体制の強化:複数の部門や上位管理者による承認を義務付け、不正な契約が成立しにくい仕組みを構築する。

企業におけるコンプライアンス体制のあり方と実務上のポイント

企業が効果的なコンプライアンス体制を構築するためには、経営層から現場までの一貫した取り組みが必要です。

ここでは、具体的な実務上のポイントや、最新の対策事例について詳述します。

コンプライアンスを担保する人材の活用や体制構築

企業は法務部門や内部監査部門を中心に、コンプライアンス推進のための専任人材の配置が必要です。

これにより、内部調査やリスク評価、定期的な研修の実施が円滑に行われ、企業全体でのコンプライアンス意識が向上します。

弁護士をはじめとした優秀な法務人材の獲得などは、企業の成長を支える基盤となります。

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情報セキュリティ分野の専門家の導入

情報漏えい防止の観点から、情報セキュリティの専門家を外部から導入することは、企業のリスク管理において非常に有効です。

最新のサイバーセキュリティ技術を取り入れることで、内部システムの脆弱性を補強し、情報漏えいのリスクを大幅に低減させることが可能です。

インターネットを基盤とする情報社会において、情報セキュリティの確立と維持は、企業の信頼性やブランドイメージを守るために必須の要素といえるでしょう。

社外取締役の権限強化

経営の透明性と客観性を確保するため、社外取締役の導入は有効な手段です。

社外取締役は、企業内部の意思決定に外部の視点を取り入れることで、不正行為の未然防止やリスクマネジメントの強化に寄与します。

具体的には、定期的な監査報告や、経営陣との直接対話を通じて、問題点の早期発見と是正策の策定を行う役割を担います。

リスクコンプライアンス委員会の常設

企業内部において、リスクマネジメントとコンプライアンスを統括する委員会を常設することで、全社的な取り組みが促進されます。

この委員会は、各部署との連携を図りながら、定期的にリスクアセスメントを実施し、迅速な対応策を検討する場として機能します。

リスクコンプライアンス委員会を常設することで、企業全体のリスク感度を高め、組織全体での迅速な対応を可能にすることができます。

ベンチャー企業における内部監査・法務DDの実施

ベンチャー企業は、急速な成長と変化に対応するため、内部監査や法務デューデリジェンス(DD)の仕組みを導入することで、早期にリスクを把握し、適切な対策を講じることが求められます。

特に、上場やM&Aを通じたサイクルで成長していく際に、早い段階から社内におけるコンプライアンス体制と、客観的な検証によりコンプライアンス評価が担保されることで、より高い企業価値の評価を得ることにつながります。

限られたリソースの中ではありますが、外部専門家の協力を得ながら、内部プロセスの透明性を確保することが、持続的な成長につながります。

企業におけるコンプライアンスの最新トピック

現代の技術進化や市場環境の変化に伴い、コンプライアンスの分野にも新たなトピックが登場しています。ここでは、最新の動向について解説し、今後の企業経営における示唆を考察します。

AIの利活用におけるコンプライアンス体制のあり方

人工知能(AI)の進展により、業務効率の向上やデータ解析が飛躍的に進んでいる一方で、AIの活用に伴う倫理的問題や法的リスクも顕在化しています。

たとえば、AIによる意思決定プロセスの透明性、データのプライバシー保護、そしてAIシステム自体の説明責任など、さまざまな課題が浮上しています。

企業はAI導入に際して、専任の倫理委員会や専門家チームを編成し、リスク評価と対策の強化を進める必要があります。

社外取締役の導入拡大

近年、企業統治の透明性や客観性を高めるため、社外取締役の導入が拡大しています。

特に、グローバル企業においては、国際的な視点からの監督体制が求められるため、専門知識を有する社外取締役の役割が重要視されています。

内部の意思決定プロセスに対し外部によるフィードバックやモニタリングの視点を提供することで、リスクの早期発見やガバナンス強化に大きく貢献するでしょう。

また、ダイバーシティやDEIの観点からは、女性社外取締役の導入強化が注目されており、上場企業を中心に、女性弁護士や会計士などの専門人材などを社外取締役として採用する動きは高まっています。

人権DD

人権デューデリジェンス(DD)は、企業が事業活動に伴う人権リスクを事前に評価し、適切な対策を講じるプロセスです。

グローバル化が進む中、サプライチェーン全体での人権侵害リスクが問題視され、国際的な基準に則った取り組みが求められています。

実務上の対応ポイントとして、いくつかポイントを解説します。

1点目がリスク評価の徹底です。

各サプライヤーに対し、人権に関するリスク評価を定期的に実施し、評価項目には、労働環境、賃金水準、就業時間、健康・安全対策などを盛り込み、定量的・定性的に分析します。

また、 第三者機関を活用して現地調査を行うことで、内部だけでは把握しにくいリスクを明確化していきます。

2点目にサプライチェーン全体の透明性確保です。

サプライチェーン上の全プロセスに対し、透明性のある情報開示を行います。

具体的には、サプライヤーリストの公開、定期的な監査報告の公表などが挙げられます。

さらに、 ITシステムを活用して、各サプライヤーのリスク状況や改善進捗を一元管理する仕組みの導入も有効です。

3点目が改善策と是正措置の実施です。

リスク評価の結果、問題が確認された場合は、具体的な改善策(例:労働環境改善プログラム、従業員教育、労働契約の再検討など)を迅速に実施することが考えられます。

そして、改善の進捗状況を定期的に評価し、必要に応じて再評価や外部の監査を実施する仕組みを構築していくのです。

4点目にステークホルダーとの対話と連携です。

労働組合、NGO、地域住民など、関連するステークホルダーとの定期的な対話の場を設けることにより、現地の実情や潜在的なリスクをいち早く把握し、改善に繋げることができます。

そして、国際基準や業界のベストプラクティスを参考にしながら、外部専門家との連携を強化することも重要です。

5点目に内部体制の整備と定期的な見直しです。

人権DDを推進する専任チームの設置や、経営層による定期的なレビューを実施します。

その上で、政策や手順、マニュアルの整備を行い、法令や国際基準の変化に対応できる柔軟な体制を整えていきます。

これらの対応ポイントを実務に取り入れることで、企業は人権リスクに対してより効果的な予防策と是正措置を講じることができ、国際的な信頼性の向上に寄与します。

まとめ

本記事では、現代企業におけるコンプライアンスの定義から、その基本要素、企業規模やフェーズに応じた違い、さらには具体的な違反事例とその防止策、最新トピックに至るまで、幅広い観点から詳細に解説しました。

企業は、法令遵守や倫理的な行動を単なる義務とせず、経営戦略の一環として捉え、持続可能な成長を目指すべきです。

特に、グローバルな市場環境においては、各国の法令や文化の違いに対応するため、内部統制の充実とリスクマネジメントの強化が不可欠となります。

また、最新技術の導入や社外取締役の活用、人権デューデリジェンスの実施など、現代の多様な課題に柔軟に対応する姿勢が求められています。

今後も企業は、外部環境の変化に迅速に対応し、内部のコンプライアンス体制を進化させることで、信頼性の高い経営基盤を築く必要があります。

各企業の実情に応じた取り組みを継続することが、結果として企業価値の向上、投資家や顧客からの信頼獲得、ひいては社会全体への貢献につながると言えるでしょう。

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司法試験受験後、人材系ベンチャー企業でインターンを経験。2020年司法試験合格。現在は、家事・育児代行等のマッチングサービスを手掛ける企業において、規制対応・ルールメイキング、コーポレート、内部統制改善、危機管理対応などの法務に従事。【愛知県弁護士会所属】

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