フロントエンドエンジニアにおすすめの転職エージェント・サイト13選【2025年12月最新】

フロントエンドエンジニアへの転職や、さらなるキャリアアップを目指すとき、自分一人の力で最新の市場動向や質の高い求人を見つけるのは簡単ではありません。

だからこそ、質の高い非公開求人や専門家によるサポートを得るため、転職エージェントや転職サイトの利用は、もはや成功に必須です。

しかし、ただ登録するだけでは不十分。どのサービスを、どのように使うかが重要です。

この記事では、「専門性の高さ」と「求人の質」で厳選したフロントエンドエンジニア向け転職エージェント13社を紹介。

さらに、ハイクラス・20代・30代など経験別の選び方から、後悔しないための活用術、利用のメリット・デメリットまで網羅的に解説します。

ぜひ、納得のいく転職活動の第一歩として役立ててください。

フロントエンドエンジニアにおすすめの転職エージェント・サイト人気ランキング13選【徹底比較】

フロントエンドエンジニアの転職成功に必須となる、おすすめの転職エージェント・サイト13社を厳選しました。

単なる求人数の多さではなく、「専門性の高さ」と「求人の質」を基準に選んでいます。

まずは、今回紹介する全サービスの一覧表をご覧ください。

転職エージェント	特徴	公式サイト
レバテックキャリア	ITエンジニアの高年収転職に実績を持つ、ハイクラスの王道	詳細
Geekly	首都圏の独占求人に強いIT特化型。マッチング精度が高い	詳細
ビズリーチIT	待つだけで自身の市場価値がわかる、ITハイクラス向けスカウト	詳細
Forkwell	GitHub連携でスキルを可視化。アウトプットで正当に評価される	詳細
マイナビ転職 IT AGENT	20代・第二新卒のIT転職に強く、手厚いサポートが魅力	詳細
リクルートダイレクトスカウト	国内最大級のネットワークで、スカウトの網羅性を向上させる	詳細
JACリクルートメント	外資・グローバル案件、管理職へのキャリアアップに強み	詳細
Findy	スキル偏差値で実力を証明。モダンな開発企業と出会える	詳細
リクルートエージェントIT	業界最大手の求人数で、市場全体の動向把握に最適	詳細
Green	カジュアル面談でカルチャーフィットを見極める転職スタイル	詳細
doda X	ヘッドハンターが探す、事業の核心を担う重要ポジション	詳細
ワークポート	経験が浅い層へのサポートが手厚く、キャリアチェンジに強い	詳細
type転職エージェントIT	首都圏特化。満足度の高い年収交渉が強み	詳細

それでは、各サービスがどんな強みを持つのか、ランキング形式で詳しく見ていきましょう。

1位 レバテックキャリア｜ITエンジニアの高年収転職に実績を持つ、ハイクラスの王道

求人数	47,723件
フロントエンドエンジニアの求人数	2,620件
技術別の求人数	React：5,431件 Vue.js：4,068件 Next.js：1,256件 TypeScript：4,978件
年収700万円以上の求人数	4,642件

※2025年12月時点のフロントエンドエンジニア向け公開求人数

レバテックキャリアは、IT・Web業界の転職支援で業界No.1クラスの実績を誇るエージェントです。

IT・Web系の求人を38,000件以上保有し、中でもフロントエンドエンジニアの求人は2,620件。TypeScript（4,978件）やNext.js（1,256件）といったモダンな技術を扱う、質の高い案件が揃っています（※2025年12月時点）。

最大の強みは、年間7,000回以上の企業訪問で得られる現場からのリアルな情報提供です。

技術的裁量権や報酬体系など、求人票にない深い情報まで得られます。3人に2人が年収70万円アップを実現した高い交渉力と、企業別の徹底した面接対策も魅力です。

サービス概要
サービス名	レバテックキャリア
運営会社	レバテック株式会社
タイプ	IT特化型
求人の閲覧	可能
エージェント機能	あり
スカウト機能	あり
対応地域	全国（地方求人は少なめ）
料金	完全無料
公式サイト	https://career.levtech.jp/

2位 Geekly（ギークリー）｜首都圏のIT・Web業界に特化、独占求人でキャリアを加速させる

求人数	38,176件
フロントエンドエンジニアの求人数	非公開
技術別の求人数	TypeScript：2,221件 React.js/React Native：2,233件 Vue.js：1,261件 Next.js：789件 Nuxt.js：328件
年収700万円以上の求人数	非公開

Geeklyの特徴

Geekly（ギークリー）は、首都圏のIT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。

43,000件以上の求人を保有し、そのうち10,000件以上が他では見られない「独占求人」。

フロントエンド領域では、React.jsが2,233件、TypeScriptが2,221件（※2025年12月時点）と、モダンな技術を扱う求人が豊富です。

強みは、利用者の転職成功率を20%向上させる応募書類の添削サービスで、平均年収80万円アップという高い実績も、専門性の高さを裏付けています。

サービス概要
サービス名	Geekly（ギークリー）
運営会社	株式会社ギークリー
タイプ	IT特化型
求人の閲覧	可能
エージェント機能	あり
スカウト機能	あり
対応地域	主に首都圏（東京・神奈川・千葉・埼玉）
料金	完全無料
公式サイト	https://www.geekly.co.jp/

3位 ビズリーチIT｜市場価値を客観視できる、ITハイクラス層向けスカウトサービス

求人数	106,464件
フロントエンドエンジニアの求人数	5,328件
年収700万円以上の求人数	4,857件

ビズリーチITは、自身の市場価値を確かめたい、ハイクラスエンジニア向けの転職サービスです。

フロントエンドエンジニアの求人数は約5,328あり、そのうちの約9割が年収700万円以上と、質の高さが際立ちます。

職務経歴書を登録するだけで、国内外の優良企業や一流ヘッドハンターから直接スカウトが届きます。

「待ち」の姿勢でも、思わぬ好条件のオファーに出会え、キャリアの選択肢を広げられるのが魅力です。

サービス概要
サービス名	ビズリーチIT
運営会社	株式会社ビズリーチ
タイプ	総合型 ※IT部門
求人の閲覧	可能
エージェント機能	なし ※ヘッドハンターがサポート
スカウト機能	あり
対応地域	全国
料金	基本無料   ※有料プランあり Web決済：5,478円（税込）/30日 App Store決済：5,500円（税込）/30日
公式サイト	https://www.bizreach.jp/

4位 Forkwell（フォークウェル）｜GitHub連携でスキルを可視化、アウトプットで正当に評価される

求人数	1,639件
フロントエンドエンジニアの求人数	121件
年収700万円以上の求人数	50件

Forkwell（フォークウェル）は、経歴書ではなく「アウトプット」で評価されたいエンジニアのためのキャリアプラットフォームです。

公開求人数は全体で1,639件、フロントエンドエンジニアは121件（※2025年12月時点）と大手エージェントに比べると少なめ。しかし、Forkwellの本当の価値は、求人を探すことではなく「質の高いスカウトを待つ」ことにあります。

GitHub連携でスキルを可視化することで、自身の技術力を客観的なデータで証明できます。

一括送信機能がないため、「コードのどこに魅力を感じたか」を具体的に記した、熱量の高いスカウトだけが届くのが魅力です。

サービス概要
サービス名	Forkwell（フォークウェル）
運営会社	株式会社Grooves
タイプ	スカウト特化型
求人の閲覧	可能
エージェント機能	なし
スカウト機能	あり
対応地域	全国
料金	完全無料
公式サイト	https://jobs.forkwell.com/

5位 マイナビ転職 IT AGENT｜20代・第二新卒のIT転職に強く、手厚いサポートが魅力

求人数	非公開
フロントエンドエンジニアの求人数	非公開
年収700万円以上の求人数	非公開

マイナビ転職 IT AGENTは、20代や初めて転職するエンジニアに特におすすめのエージェントです。

大手マイナビグループならではの手厚いサポートが魅力で、転職後の定着率は99.2%と高い数値を誇ります。

一人ひとりに寄り添い、キャリアプランから丁寧に見直してくれるのが特徴。応募書類の添削や面接対策も充実しており、働きながらでも無理なく転職活動を進められるよう、面接日程の調整や条件交渉なども含め、全面的にサポートしてくれます。

サービス概要
サービス名	マイナビ転職 IT AGENT
運営会社	株式会社マイナビ
タイプ	総合型 ※IT部門
求人の閲覧	可能
エージェント機能	あり
スカウト機能	なし
対応地域	全国
料金	完全無料
公式サイト	https://mynavi-agent.jp/it/

6位 リクルートダイレクトスカウト｜ビズリーチと併用で網羅性を最大化する、戦略的スカウトサービス

求人数	106,997件
フロントエンドエンジニアの求人数	3,921件
年収700万円以上の求人数	2,625件

リクルートダイレクトスカウトは、リクルートが運営するハイクラス向けのスカウトサービスです。

フロントエンドエンジニアの求人数も3,921件と豊富で、IT業界はもちろん、大手事業会社のDX推進を担うポジションなど、キャリアの可能性を広げる求人に出会えるのが魅力です。

AIがレジュメと企業の求める要件を分析し、双方にマッチした選択肢を提案してくれるのも特徴の1つです。質問に答えるだけでレジュメが完成する機能もあり、効率的に転職活動を進められます。

サービス概要
サービス名	リクルートダイレクトスカウト
運営会社	株式会社インディードリクルートパートナーズ
タイプ	スカウト特化型
求人の閲覧	可能
エージェント機能	なし ※ヘッドハンターがサポート
スカウト機能	あり
対応地域	全国
料金	完全無料
公式サイト	https://directscout.recruit.co.jp/

7位 JACリクルートメント｜外資系・グローバル企業への転職に圧倒的な実績

求人数	25,817件
フロントエンドエンジニアの求人数	255件
年収700万円以上の求人数	234件

JACリクルートメントは、管理職や専門職を目指すハイクラスエンジニア向けの転職エージェントです。

フロントエンドエンジニアの求人数は255件あり、そのうち9割以上を年収700万円以上の案件が占めており、質の高さが際立っています。

一番の魅力は、外資系・グローバル企業への圧倒的な実績。英文レジュメ添削や英語面接対策など、専門的なサポートが受けられます。

担当コンサルタントが企業の経営層と直接対話し、登録者のスキルに合わせて新しいポジションを創り出すケースもあるほど、企業との信頼関係が強いのが特徴です。

サービス概要
サービス名	JACリクルートメント
運営会社	株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント
タイプ	ハイクラス総合型
求人の閲覧	可能
エージェント機能	あり
スカウト機能	あり
対応地域	全国・海外
料金	完全無料
公式サイト	https://www.jac-recruitment.jp/

8位 Findy｜スキル偏差値で実力を証明しモダンな開発企業と繋がれる

求人数	非公開
フロントエンドエンジニアの求人数	非公開
年収700万円以上の求人数	非公開

Findy（ファインディ）は、GitHub等のアウトプットを基に自身のスキルを「偏差値」として可視化できる、エンジニア向けのスカウトサービスです。

偏差値という客観的な指標で実力をアピールできるため、経歴書だけでは伝わりにくい技術力を正当に評価してもらえます。ReactやTypeScriptといったモダンな技術スタックを求める企業が多く利用しているのも特徴。

自身の技術志向に合った、開発環境のマッチングが実現しやすいプラットフォームです。

サービス概要
サービス名	Findy（ファインディ）
運営会社	ファインディ株式会社
タイプ	スカウト型
求人の閲覧	可能
エージェント機能	あり ※ユーザーサクセス面談
スカウト機能	あり
対応地域	全国
料金	完全無料
公式サイト	https://findy-code.io/

9位 リクルートエージェントIT｜業界最大手の求人情報量で、客観的なキャリア判断をサポート

求人数	公開求人：117,983件 非公開求人：36,186件
フロントエンドエンジニアの求人数	1,193件
年収700万円以上の求人数	883件

リクルートエージェントITは、転職支援実績No.1を誇る、業界最大手の転職エージェントです。

全体の求人数は15万件以上、フロントエンドエンジニアの求人も1,193件と豊富です。Web業界に限らず、大手事業会社のDX推進ポジションや地方の優良企業など、多様な選択肢に出会えるのが魅力です。

この情報量を活かし、転職市場全体のトレンドや給与水準を把握する「基準点」として活用するのがおすすめ。

例えば、IT特化型エージェントから提案された求人が、市場全体で見てどのレベルの条件なのかを客観的に判断できます。

サービス概要
サービス名	リクルートエージェントIT
運営会社	株式会社インディードリクルートパートナーズ
タイプ	総合型 ※IT部門
求人の閲覧	可能
エージェント機能	あり
スカウト機能	なし ※「リクルートダイレクトスカウト」の利用が必要
対応地域	全国
料金	完全無料
公式サイト	https://www.r-agent.com/it_engineer/

10位 Green｜「カジュアル面談」から始める、カルチャーフィット重視の転職

求人数	30,292件
フロントエンドエンジニアの求人数	3,294件
年収700万円以上の求人数	2,448件

Greenは、IT/Web業界に特化したスカウト特化型の転職サイトです。

フロントエンドエンジニアの求人を3,294件掲載しており、全体の60%以上が人事担当者からのスカウトをきっかけに転職に至っています。

最大の魅力は、選考前に企業の担当者と直接話せる「カジュアル面談」機能。企業のブログや写真、社員のリアルな口コミも充実しており、スキルだけでなく、カルチャーフィットを重視した転職活動が可能です。

サービス概要
サービス名	Green
運営会社	株式会社アトラエ
タイプ	スカウト特化型
求人の閲覧	可能
エージェント機能	なし
スカウト機能	あり
対応地域	全国
料金	完全無料
公式サイト	https://www.green-japan.com/

11位 doda X｜ヘッドハンターが厳選、事業の核心を担う重要ポジションと出会う

求人数	66,146件
フロントエンドエンジニアの求人数	2,774件
年収700万円以上の求人数	2,729件

doda Xは、パーソルキャリアが運営するハイクラス向けのスカウトサービスです。

フロントエンドエンジニアの求人は2,774件。うち1,537件は年収1,000万円以上と、高年収帯の案件が際立ちます。Web業界だけでなく、大手メーカーや金融機関といった非IT企業の社内開発ポジションが多いのが特徴です。

強みは、約7,300名という国内最大級のヘッドハンター体制。自身の経歴を見たプロの視点から、時には想定していなかった業界や職種へのキャリアチェンジなど、新たな可能性を秘めたスカウトが届きます。

サービス概要
サービス名	doda X
運営会社	パーソルキャリア株式会社
タイプ	スカウト特化型
求人の閲覧	可能
エージェント機能	なし ※「dodaエンジニアIT」の利用で可
スカウト機能	あり
対応地域	全国
料金	完全無料
公式サイト	https://doda-x.jp/

12位 ワークポート｜経験が浅い層へのサポートが手厚く、キャリアチェンジに強い

求人数	128,750件
フロントエンドエンジニアの求人数	398件
年収700万円以上の求人数	265件

ワークポートは、経験が浅い層や、キャリアチェンジを目指す方におすすめのエージェントです。

フロントエンドエンジニアの求人数は398件（※2025年12月時点）と、IT特化型に比べると多くはありません。しかしその分、Web業界だけでなく様々な事業会社の社内開発ポジションなど、多様な選択肢に出会えるのが特徴です。

「転職決定人数No.1」を誇る実績も魅力。応募書類の作成から面接対策まで転職活動の基本を丁寧に伴走し、自身の強みを伝える「推薦状」を作成してくれるなど、手厚いサポートに定評があります。

サービス概要
サービス名	ワークポート
運営会社	株式会社ワークポート
タイプ	総合型
求人の閲覧	可能
エージェント機能	あり
スカウト機能	なし
対応地域	全国
料金	完全無料
公式サイト	https://www.workport.co.jp/

13位 type転職エージェントIT｜首都圏のIT業界に特化、満足度の高い年収交渉が強み

求人数	66,146件
フロントエンドエンジニアの求人数	非公開
技術別の求人数	React：703件 Vue.js：351件 TypeScript：591件
年収700万円以上の求人数	非公開

type転職エージェントITは、首都圏のIT・Web業界に特化した転職エージェントです。

累計71,200人以上のエンジニア転職を支援してきた実績があり、利用者の78%が年収アップを実現しています。

一番の強みは、首都圏の企業との深い信頼関係です。求人票に記載のない独自情報を提供してくれるため、転職後のギャップが少なく、定着率は98.1%と高い数値を誇ります。

SIerから自社サービス企業へのキャリアチェンジ支援など、納得感のある意思決定をサポートしてくれるエージェントです。

サービス概要
サービス名	type転職エージェントIT
運営会社	株式会社キャリアデザインセンター
タイプ	IT特化型
求人の閲覧	可能
エージェント機能	あり
スカウト機能	なし
対応地域	首都圏（東京・神奈川・千葉・埼玉）
料金	完全無料
公式サイト	https://type.career-agent.jp/service/it.html

フロントエンドエンジニア向け転職エージェントの選び方

転職エージェント選びは、転職活動の成否を分ける重要なステップです。

闇雲に登録するだけでは、貴重な時間と労力を無駄にしてしまう可能性があります。自身の目的や状況に合ったエージェントを見極めることが、キャリアアップへの近道です。

ここでは、後悔しないための選び方を5つのポイントに分けて解説します。

選び方①：サービスの種類（総合型・特化型）で選ぶ

転職エージェントには、大きく分けて「総合型」と「IT特化型」があります。

結論から言うと、「総合型1社」と「IT特化型1社」に登録し、併用するのが最も有効な戦略です。

総合型は求人数が多いため、市場全体の動向を把握するのに役立ちます。一方でIT特化型は、担当者の専門性が高く、質の高い非公開求人に出会える可能性が高いのが特徴。

それぞれの強みを組み合わせることで、機会損失を防ぎ、転職活動を有利に進めることができます。

	メリット	デメリット
総合型	求人数が多く、選択肢が広い市場全体の動向を把握できる	担当者のIT知識にばらつきがある
IT特化型	担当者の専門性が高い質の高い独占求人に出会える	求人エリアが首都圏に偏りがち

まずはこの2つのタイプから、それぞれ気になるサービスを1社ずつ選んでみるのがおすすめです。

総合型	IT特化型
ビズリーチIT リクルートエージェントIT JACリクルートメント doda X マイナビ転職 IT AGENT ワークポート	レバテックキャリア Geekly Forkwell Findy Green type転職エージェントIT

選び方②：サポート体制（ポートフォリオレビューの有無）で選ぶ

転職エージェントを選ぶ際は、サポート内容を具体的に確認することが重要です。

特にフロントエンドエンジニアの場合、「ポートフォリオの添削・レビュー」があるかは、サービスの質を見極める大きな判断材料になります。

一般的な書類添削や面接対策はもちろん重要です。しかし、ポートフォリオまで踏み込んでアドバイスをくれる転職エージェントは、それだけエンジニアの採用事情を深く理解している証拠と言えるでしょう。

公式サイトで、どのようなサポートが受けられるかを事前に確認しておくのがおすすめです。

サポート内容	サービス例
ポートフォリオの添削・レビュー	レバテックキャリア、Geeklyなど
職務経歴書の添削	ほとんどの転職エージェントで対応
企業別の面接対策	レバテックキャリア、type転職エージェントITなど
年収交渉の代行	ほとんどのエージェントで対応

これらのサポート体制が整っている転職エージェントを選ぶことで、選考通過率を大きく高めることができます。

選び方③：自身の経歴（年代・経験レベル）との相性で選ぶ

転職エージェントには、それぞれ得意とするターゲット層があります。

自身の経歴と、エージェントの得意領域が合致しているほど、質の高いサポートと求人が期待できます。

例えば、20代や経験が浅い層の支援に強いエージェントもあれば、30代以上のハイクラス層をメインターゲットにしているエージェントもあります。

公式サイトの転職事例や「こんな方におすすめ」といった記載を見れば、そのエージェントがどの層に強みを持っているかを判断できます。

この記事で紹介したランキングも参考に、自身の年代や経験レベルに合ったエージェントを見極めましょう。

年代・経験レベル	特徴	おすすめのサービス例
20代・若手	ポテンシャルや学習意欲を重視した求人が多い	マイナビ転職 IT AGENTワークポート
30代・中堅	専門性やマネジメント経験を活かせる求人が多い	レバテックキャリアGeekly
ハイクラス	年収800万円以上の重要ポジションや管理職求人が中心	ビズリーチITJACリクルートメント

選び方④：スカウト機能の有無で選ぶ

忙しい方や、いますぐの転職を考えていない場合、スカウト機能の有無で選ぶのは非常に賢い方法です。

スカウト機能付き転職エージェントは、登録しておくだけで、自身の市場価値を客観的に測れます。

職務経歴書を登録しておけば、企業側から「会いたい」というスカウトが直接届く仕組みなため、自分から求人を探す手間が省けるだけでなく、思わぬ優良企業に出会える可能性もあります。

この記事で紹介しているサービスのうち、スカウト機能があるのは以下の通りです。

これらのサービスに1〜2社登録しておくだけでも、キャリアの選択肢は大きく広がるでしょう。

選び方⑤：公開されている求人の内容で選ぶ

気になる転職サービスを見つけたら、登録前の最終チェックとして、公式サイトで公開されている求人に目を通しておくことをおすすめします。

興味のある技術（React, Vueなど）や事業領域（自社開発, 受託開発など）の求人がどの程度あるかなどを事前に確認することで、転職エージェントの傾向を掴むことができます。

もし魅力的な求人が一つも見つからない場合、そのエージェントとの相性は低いかもしれません。

その場合は、登録の優先度を下げても良いでしょう。

少し手間はかかりますが、このひと手間で登録後のミスマッチを大きく減らすことができます。

フロントエンドエンジニアが転職エージェントを利用するメリット・デメリット

転職エージェントの利用には、メリットだけでなく、もちろんデメリットも存在します。

しかし、デメリットの多くは、事前に対処法を知っておくことで回避できるものです。最終的にメリットが上回るケースが多いため、まずは両方を正しく理解しておきましょう。

転職エージェントのメリット	転職エージェントのデメリット
質の高い非公開求人に出会える 面倒な手続きをすべて代行してくれる 自身の市場価値を客観的に把握できる	担当者と相性が合わないことがある 自分のペースで進めにくい場合がある 希望と合わない求人を紹介されることがある

メリット、デメリットについてそれぞれ詳しく解説します。

【メリット】専門家のサポートで、効率的に好条件な転職が実現できる

転職エージェントを利用するメリットは、大きく分けて以下の3つです。

一番の魅力は、市場には出回らない「非公開求人」を紹介してもらえる点でしょう。自力で探すだけでは出会えない優良企業や、事業の核心を担うポジションとの接点が生まれます。

書類添削や企業別の面接対策で選考通過率を高め、面倒な日程調整や言い出しにくい年収交渉まで代行してくれるのも、心強いポイント。

転職活動を通じて、自身のスキルが市場でどう評価されるのかを客観的に知れることも、キャリア戦略を立てる上で大きなメリットと言えます。

【デメリット】担当者との相性次第で、ストレスを感じる場合がある

一方で、担当者との相性によっては、ストレスを感じてしまう可能性があるのも事実です。

代表的なデメリットは、以下の3つ。

しかし、これらの多くは、自身の意思を明確に伝えることで解決できます。例えば、担当者と話が噛み合わないと感じたら、遠慮なく「担当者の変更」を申し出るようにしましょう。

「連絡が多すぎる」「転職を急かされる」といった場合は、初回の面談で「自分のペースで進めたい」と伝えておくのが有効です。

希望と合わない求人を紹介された際は、「なぜ希望と違うのか」を具体的に伝え、はっきりと断ることで、その後の紹介精度が高まります。

よくあるデメリット	対処法
担当者との相性が悪い	遠慮なく担当者の変更を申し出る
連絡が多く、ペースが合わない	初めに希望のペースを明確に伝える
希望と違う求人を紹介される	希望条件を具体的に伝え、不要な求人は断る

フロントエンドエンジニア転職でエージェントを最大限に活用するためのコツ

転職エージェントは、ただ登録するだけではその価値を最大限に引き出せません。

少しの工夫で、転職の成功率は格段に上がります。

ここでは、キャリアアドバイザーを優秀な「パートナー」として上手に付き合うための、4つのコツを紹介します。

コツ①：複数の転職エージェントに登録し、情報を多角的に集める

転職エージェントは、1社に絞らず複数登録するのが基本です。理想は「IT特化型2社」＋「総合型1社」の組み合わせ。

1社だけだと、担当者との相性が悪かった場合や、紹介される求人が偏るリスクがあります。

複数登録しておけば、担当者や求人の質を比較でき、自身に合ったエージェントを見極められます。

より客観的な視点を持つことで、キャリアの選択肢も広がるでしょう。

コツ②：経歴やスキルは嘘をつかず、正直に伝える

キャリアアドバイザーには、経歴やスキルを正直に伝えましょう。

嘘の情報は後々必ず発覚し、信頼を失い、最悪の場合、内定取り消しにも繋がりかねません。

むしろ、「苦手なこと」や「弱み」も正直に話すのがおすすめです。そうすることで、アドバイザーはそれをカバーできる求人を探してくれます。

正直に話すことが、最適なマッチングと入社後のミスマッチを防ぐ一番の近道です。

コツ③：初回面談前に経験や転職の目的を整理しておく

初回面談の限られた時間を有効に使うために、事前準備は非常に重要です。

これまでの経験（使用技術、プロジェクト内容）と、転職で実現したいこと（年収、働き方、キャリアプラン）を、事前に言語化しておきましょう。

考えが整理されていると、アドバイザーもより的確な提案がしやすくなります。結果として、質の高いサポートを引き出すことに繋がるのです。

コツ④：推薦文は必ず確認し、内容に相違がないかチェックする

エージェントは企業に応募する際、候補者をアピールする「推薦文」を提出します。

この内容は選考に影響するため、提出前に必ず確認させてもらうようにしましょう。

稀なケースですが、事実と異なるアピールや、こちらの意図と違う内容が書かれてしまう可能性もゼロではありません。

自身の強みが正しく伝わるよう、推薦文の内容についてアドバイザーとしっかりすり合わせることが大切です。

転職エージェント利用の基本的な流れ【5ステップ】

転職エージェントの利用が初めてでも、心配はいりません。登録から内定までの流れは、基本的に5つのシンプルなステップで進みます。

全体像を把握しておけば、やるべきことが明確になり、スムーズに転職活動を進められるでしょう。

ステップ1：公式サイトから登録（約5分）

最初のステップは、各転職エージェントの公式サイトからの登録です。入力は5分ほどで完了します。

この時点では、詳細な職務経歴書は不要なので、まずは気軽に登録して問題ありません。

登録が完了すると、担当のアドバイザーから連絡があり、面談の日程を調整する流れになります。

ステップ2：キャリアアドバイザーとの面談（約1時間）

次に、キャリアアドバイザーとの面談（キャリアカウンセリング）を行います。時間は30分〜60分ほどが目安。

ここでは、これまでの経験やスキルの棚卸しと、今後の希望条件をすり合わせていきます。

オンラインでの実施がほとんどで、服装もビジネスカジュアルで大丈夫です。

事前に自身のスキルやキャリアプランを簡単に整理しておくと、面談がよりスムーズに進みます。

ステップ3：求人紹介・応募

面談の内容に基づき、アドバイザーから非公開求人を含む求人が紹介されます。

紹介された求人の中から、応募したい企業を自身で選ぶ流れで、勝手に応募されることは一切ないので、安心してください。

応募の際には、履歴書や職務経歴書、ポートフォリオの添削サポートも受けられます。

自身の強みを最大限にアピールできるよう、積極的に活用しましょう。

ステップ4：書類選考・面接

応募したい企業が決まったら、いよいよ選考に進みます。

企業との面接日程の調整は、すべてアドバイザーが代行するので、現職が忙しい中でも、効率的に転職活動を進めることができます。

各企業の傾向に合わせた面接対策も受けられるので、本番でも落ち着いて臨めるでしょう。

ステップ5：内定・給与交渉・入社

最終選考を通過すると、内定です。

ここでも、アドバイザーが労働条件の最終確認や、年収交渉を代行してくれます。

自分では言い出しにくい給与や待遇面の交渉をプロに任せられるのは、エージェントを利用する大きなメリット。

現職の退職交渉に関するアドバイスなど、円満な退社と入社までをしっかりとサポートしてくれます。

フロントエンドエンジニアの基礎知識

転職活動を有利に進めるには、自身の市場価値を正しく把握することが大切です。

フロントエンドエンジニア経験者であっても、現在の市場動向や求められるスキルを再確認しておけば、より効果的なキャリア戦略を立てられます。

まずはフロントエンドエンジニアの「仕事内容」「平均年収」「求められるスキル」という3つの基礎知識から、改めて確認していきましょう。

これらのキャリアパスを参考に、自身の目指す方向性を明確にすることで、転職活動の軸も定まりやすくなります。

フロントエンドエンジニアの仕事内容と平均年収

フロントエンドエンジニアの主な仕事は、Webサイトやアプリケーションで、ユーザーが直接目にする部分（UI）の設計・構築です。

平均年収は、スキルや経験によって大きく変わります。技術の進化と共に需要は高く、専門性を高めれば、若いうちから高年収を目指せる将来性のある職種と言えるでしょう。

年代	平均年収（目安）
20代	350〜550万円
30代	500〜750万円
40代	600〜900万円以上

もちろん、これらの年収はあくまで目安です。より高い年収を目指すには、市場価値の高いスキルが不可欠となります。

転職で求められるスキルとポートフォリオの重要性

フロントエンドエンジニアの転職では、スキルを証明するための「ポートフォリオ」が何よりも重要です。

自身のスキルレベルを客観的に示すため、質の高いポートフォリオを作成しましょう。

ポートフォリオの作成と並行して、自身のスキルセットを整理しておくことも大切。必須スキルはもちろん、歓迎されるスキルを身につけておくと、キャリアの選択肢が大きく広がります。

スキルレベル	技術例
必須スキル	HTML / CSSJavaScriptReact, Vue.jsなどのフレームワーク
歓迎スキル	TypeScriptNext.js, Nuxt.jsUI/UXデザインの知識Gitを用いたチーム開発経験

まずは自身のスキルを棚卸しし、どの領域を伸ばしていくべきか考えることが、キャリアアップの第一歩です。

フロントエンドエンジニアの転職でよくある質問

フロントエンドエンジニアの転職でよくある質問をまとめました。

気になる項目があれば、ぜひ参考にしてみてください。

Q.30代からのフロントエンドエンジニア転職は可能ですか？

全く問題ありません。

フロントエンドエンジニアは専門職であるため、30代の豊富な経験はむしろ大きな武器になります。

20代のポテンシャル採用とは異なり、30代には即戦力としてのスキルやマネジメント経験が期待されます。

これまでの経験をきちんと棚卸しし、自身の強みを理解してくれるハイクラス向けの転職エージェントを選べば、より好条件での転職も十分に可能です。

Q.転職活動にかかる期間はどれくらいですか？

転職活動にかかる期間は、一般的には「3ヶ月〜6ヶ月」が目安です。

もちろん、個人の状況によって期間は変動します。

焦る必要はありませんが、計画的に進めることが大切です。

Q.複数のエージェントから同じ求人に応募しても良いですか？

複数のエージェントから同じ求人への応募は避けるべきです。

企業側の採用管理が煩雑になり、迷惑をかけてしまいます。応募は、信頼できる一人のアドバイザーを通じて行うのがマナー。

複数登録している場合は、どの企業にどのアドバイザー経由で応募したか、自身でしっかりと管理しましょう。

まとめ｜最適なエージェント選びで、理想のキャリアを実現

今回は、フロントエンドエンジニアにおすすめの転職エージェントを紹介しました。

納得のいく転職を実現するためには、パートナーとなるエージェントやサービスを正しく選ぶことが何よりも重要です。

転職活動は、情報収集から始まります。いきなり応募する必要はありません。

まずは気になるサービスに2〜3社登録し、キャリアアドバイザーと話してみることから始めてみてはいかがでしょうか。

きっと、自分一人では見つけられなかった、新しいキャリアの可能性が見えてくるはずです。